みなさん、こんにちは。
今回は中学数学でよくある質問、
「地中海性気候と西岸海洋性気候の違いは何?」
を解説したいと思います。
解説、といっても答えは簡単。
2つの気候を比べた時に夏の降水量が少ない方が地中海性気候
です。
これだけで解けるようになる問題も多いと思いますが、折角なのでもう少し詳しく見ていきましょう。
暗記といえどもイメージで理解することが大事です。
そもそも「気候」とは?
地中海性気候やら西岸海洋性気候とか
その前に気候ってどんなものがあるの?
地球上には暑いところもあれば寒いところもあります。
その暑さ、寒さ、また雨の量の違いから、
熱帯、乾燥帯、温帯、冷帯(亜寒帯)、寒帯
に世界を分けています。
地中海性気候も西岸海洋性気候も同じ温帯に属しており、
同じ種類だからこそ見分けも難しくなっています。
同じ温帯なんだ!
だから雨温図も似てるんだね!
そうです。
では、その雨温図も見てみましょう。
地中海性気候と西岸海洋性気候の違い、見分け方
西岸海洋性気候では1年を通して平均的な降水量が
あるのに対して地中海性気候は夏場の降水量が下がっています。
これを覚えるだけで見分けについてはほぼ解決です。
が、これだけだと少々味気ないのでもう少し詳しく
見ていきましょう。
まずは「地中海」と「西岸」という単語に注目しましょう。
「地中海」はイメージしやすいですね。
「西岸」はどこの西だ?となりますが、地中海同様
ヨーロッパのお話です。
地図で確認してみましょう。
大まかではありますがこのような配置に
なっております。
先程雨温図で示したローマとロンドンの
位置もマークしておきました。
このように夏の降水量の違いに加え、
都市の位置も確認しておくと2つの
気候の区別はバッチリだと思います。
地中海性気候と地中海式農業
そういえば、「地中海式農業」っていうのも
なかったっけ?
これも何か関係あるの?
いいところに気がつきましたね。
もちろん関係あります。
地中海式農業は、
夏に乾燥する地中海性気候の地域で行われ、夏は乾燥に強いオリーブなどの果樹、
学研パーフェクトコース中学社会
やや雨の多い冬に小麦などを栽培する。
註:下線は筆者による
とあります。
夏に乾燥というと、地中海性気候の
特徴でしたよね?
このように社会のような暗記事項の多い科目は
関連事項を連想ゲームのように繋ぎ合わせて
いくことで知識を効率的に増やしていくことができます。
今の「地中海式農業」からもさらに続けることができます。
どうやって?
例えば、
地中海式農業では「オリーブ」などを作ってる
のですが、日本でもオリーブ作りが盛んなところが
あります。
それが香川県。
香川県というと瀬戸内の気候に属します。
この瀬戸内の気候は日本の気候の中では
夏に雨が少ない気候ですね。
ということは、地中海性気候と似ている
ということ?
そうですね。
気候が似ているから作られる作物も
似てきます。
さらに、なぜ瀬戸内は雨が少ないのか、
日本の他の地域はどうなのか、などなど
どんどん知識を広げていくことが出来ます。
単純な暗記は辛いけど、関連とか理由が
わかれば頑張れる気がする。
まあ人それぞれ得意な覚え方はあるかもしれませんが、
まだ自分の方法がない人やいろいろな勉強法を
試したい方は参考になさってください。
では、少し脱線しましたが、今回はこの辺で。
まとめ
地中海性気候と西岸海洋性気候の違い、いかがだったでしょうか?
ただ、覚えるだけではつまらないので少し広めにお話ししましたが、1番のポイントは
やはりここです。
こちらです。
これを踏まえて、その他の解説も読んでいただけると幸いです。
では、ここまでご清覧ありがとうございました。
何らかの助けになっていれば嬉しいです。
ご質問、ご要望、ご感想などもお待ちしておりますので、コメント、お問い合わせ
フォームからよろしくお願い致します。
ではまた次回!
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