前回、メロディ編としてメジャースケール(長調)の作り方を解説しました。
まだご覧になってない方は↓からよろしくお願いします。
各キーのメジャースケールが作れるようになったところで今回は調号についてお話したいと思います。
今回もピアノ、キーボード、アプリのピアノなど、鍵盤楽器で実際に音を出しながら読んでいただけるとより分かりやすいかと思います。
目次【本記事の内容】
- 1.復習
- 2.#シャープ(半音上げ)とbフラット(半音下げ)
- 3.楽譜上での表し方
- 4.まとめ
復習
前回のまとめです。
- ドレミファソラシドの別名CDEFGABC。
- 鍵盤の隣り合う音程は「半音」、黒鍵を挟む音もしくは鍵盤2つ分を「全音」という。
- メジャースケールは「全 全 半 全 全 全 半」。
メジャースケールの作り方を覚えていますか?
始めの音を決めたらそこから
全全半全全全半
と進んだ通り道がそのキーのメジャースケールです。
例えば、ド(C)から始めると
↑のようになるのでCメジャースケールは白鍵だけの音階になります。
キーがCメジャーの曲は原則この音階で曲が成り立っています。
もう一つ例を挙げます。
ミ(E)から始めてEメジャースケールを作ってみましょう。
↑のようになります。
音名で言うと、
E, F#, G#, A, B, C#, D#, E
と言う風になり、F,(ファ) G(ソ), C(ド), D(レ)に#(シャープ)がついた表記になります。
#シャープ(半音上げ)とbフラット(半音下げ)
さて、ここからが今回の本題です。
Eメジャースケールを組み立てたときの音階にF#のように#(シャープ)記号がつきましたね。
これと、今回はその相方b(フラット)の解説をしていきます。
結論から言うと、
#(シャープ)は半音上げ、
b(フラット)は半音下げ
です。
どういうことか、
ここでもう一度、Eメジャースケールの図を見てみましょう。
黒い鍵盤、黒鍵を使っていますね。
一つ目の黒鍵はEのすぐ次に出てきます。
この黒鍵、F(ファ)とG(ソ)の間にあります。
Fの右隣です。
隣ということは半音です。
右ということは音程は上がります。
つまり、Fの半音上なのです。
よって、Eメジャースケールの2音目はF#(エフシャープ=Fの半音上)と呼びます。
同様に表記し、Eメジャースケールは
E, F#, G#, A, B, C#, D#, E
となるのです。
次はb(フラット)を見てみましょう。
まずはFのメジャースケールを作ります。
いつものように
全全半全全全半
です。
↑のようになったでしょうか?
4つ目の音が黒鍵になってますね。
この位置関係を見るとB(シ)の左隣ということが分かります。
つまり、B(シ)の半音下ということです。
半音下げる記号はb(フラット)なのでbをつけて、
これをBb(ビーフラット=Bの半音下)と呼びます。
楽譜上での表し方
お次は楽譜です。
今回説明した音を楽譜上で見てみましょう。
まずはCメジャースケール。
となります。
いわゆる一般的にドレミファソラシドと認識されているものです。
次にEメジャースケール。
黒鍵の部分はそれぞれ#(シャープ=半音上げる)を使って表します。
そして次にFメジャースケール
となります。
曲の中では原則としてこれらのスケール(音階)を使ってメロディを組み立てていきます。
よって、Eメジャーの曲ではF,G,C,Dは使わず、代わりにF#,G#,C#,D#を使います。
試しに、Eメジャーの音階の中でFを使ってみてください。
なんだか音を外した感じに聞こえると思います。
しかし、楽譜に毎回#を書き込んでいくのは大変です。
そこでEメジャーの場合、次のように表記します。
↑の楽譜のように、予めFGCDの場所に#を書いておくことによって、「これから先はFGCDは#をつけて読んでくださいね」ということを表しているのです。
Fメジャーの場合も見てみます。
FメジャーではBにbがついていましたね。
なので、
このようになります。
この最初に書かれる#やbのことを「調号」と呼びます。
音楽の教科書などで見て、この記号が何なのか疑問に思った方もいらっしゃると思います。実は曲のキーを表していたんですね。
ちなみに、この調号はある規則に従って増えたり減ったりするので、楽譜に慣れてくると調号の数と種類(#かbか)だけで音を変える位置、その曲のキーが読み取れるようになります。
#1つ→ Fに#、Gメジャー
#2つ→ F, Gに#、Dメジャー
#3つ→ F, G, Cに#、Aメジャー
…
b1つ→ Bにb、Fメジャー
b2つ→ B, Eにb、Bbメジャー
b3つ→B, E, Aにb、Ebメジャー
…
のように判断できるようになります。
これはまたの機会にお話したいと思います。
まとめ
ということで、今回は調号のお話でした。
まとめです。
・曲のキーに関する#,bは楽譜のそれぞれの段の先頭に表記する。また、これを「調号」という。
・調号の種類と数によってその曲のキーが分かるので覚えていると便利。
今回はメジャースケールしか取り上げませんでしたが、そのうちマイナースケールのお話もしたいと思っています。
それまでは今回までの復習をしてしっかり定着させておきましょう^_^
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では、音楽楽しんでいきましょう!
ここまでお付き合いありがとうございました。
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