受験シーズンですね。
「単語帳持ってるけど全然覚えてない」、「めっちゃ書いてるのに覚えられない」なんて学生さんも多いのではないでしょうか。
今回は僕の思う英単語の効率的な覚え方、さらにプラスαで定着のためのもう一押しを紹介します。
新型肺炎絡みで自習を余儀なくされる学生さんも多いと思います。踏ん張って一緒に頑張りましょう。
目次【本記事の内容】
- 1.「ひたすら書く」は間違い?
- 2.アウトプットとは
- 3.他教科への応用
- 4.さらにもう一歩
- 5.まとめ
「ひたすら書く」は間違い?
オススメの暗記方法はずばり、
読みながら書く、そしてすぐテスト
です。
具体的に、
1. 英単語を読みながら(書いてる部分を発音しながら)書く。
発音分からない時はネットでも辞書でも発音してくれるツールがいくらでもあるので調べます。
↓
2.書いたスペルを一旦眺める。
↓
3.書いたものを隠してテスト。
↓
4.確認して正解だったら次の単語に進む。
間違ってたら違いを確認して2に戻る。
よく学校の宿題で「一行ひたすら同じ単語(または漢字)書く」みたいなのありましたよね(今もあるのかな?)。
あれはあまり意味がないと僕は考えています。
上記の方法も一緒じゃないの、と思ったあなた!
全然違います。
特に過程3.テストで大きな違いが生まれます。
詳しくは後述しますが、テストをすることによって知識を外に出す(アウトプット)ことが出来るのです。
つまり、得た知識を使うことにより知識の反復となり、実践的な技術も練習することになるのです。
僕が子どもたちに英単語暗記の課題を出した時もノートにひたすら書いて持ってくる子がいます。
「やったよ。」
「じゃあテストしよっか。」
「え、覚えてない。」
みたいなやりとりが行われます。
書いて練習しているうちに、単純な手の作業となってしまい、肝心の頭には入っていないという状況が作られているのです。
しかし本人としては、ノートいっぱいに書いたことによって満足感が得られ勉強した気になっているのです。
結果、勉強したはずなのにテストで点数が取れず、人によっては自信を喪失してしまうかもしれません。
このように、何も考えずに行う反復練習はほとんど意味がありません。
勉強した内容はテストや実戦で使えなければ意味がないのです。
アウトプットとは
そこで必要となってくるのがテストです。
テストをすることにより知識のアウトプットが出来るのです。
アウトプットとは知識を外に出す(表現する)ことです。
上記の英単語暗記法を例に具体的にみていきましょう。
1.一つの英単語を読みながら(書いてる部分を発音しながら)書く。
2.眺める。
この行為は知識を入れる行為「インプット」です。
教科書を読む、授業を受ける、オンラインの講座を受ける、これらは全てインプットであり、学習の定番でもあります。
定番であるため、多くの学習者はインプットをメインに行っているように思いますがそこが落とし穴で、勉強した、知識が身についた気がしてしまうものなのです。
そこで3.テストです。
得た知識をアウトプットすること(外に出すこと)ができるかチェックするわけです。
アウトプットは単純なチェックという役割以上に「思い出す」という作業が含まれます。この「思い出す」という作業は心理学的にも非常に効果的な学習方法とされています。
慣れないうちはミスもあり、2.眺めるに戻る方も多いと思いますが、テストを繰り返すことにより「テストがあるから覚えなければならない」という意識が働き、暗記が積極的になります。
そしてテストで思い出すことにより、知識が分厚くなり、記憶に定着しやすくなります。
そうなるとしめたもの、長めの単語でも2,3回では覚えられるようになります。
ノートいっぱいに書くより効率的だと思いませんか?
他教科への応用
要するに、テストというアウトプットで「思い出す」ことにより記憶として定着させることが大事なので、この手順を含めれば英単語だけではなく、他教科への応用も可能です。
特に、理科、社会のような用語の暗記が多い科目に有効です。
例えば一問一答のような問題集がありますね。あれはテストの連続なので正しく使えば非常に有効だと思います。
他にもアウトプット、「思い出し」を応用できる場面は多くあります。
自分自身でも工夫して勉強方法を考えてみてください。
(↑実はこの「考える」行為も学習の効率化に有効です。)
さらにもう一歩
以上の方法で暗記は効率的に進むはずですが、さらにもう一歩、定着させる方法をここでは紹介したいと思います。
それは、「復習」です。
これも一見当たり前ですが、そのタイミングが大事です。
よく推奨されるのは直後復習ですが、オススメは「ちょっと忘れてきたかも」くらいのタイミングです。
理由は「思い出す」という作業を含むからです。
また出ました「思い出す」。
ほぼ覚えている状態では「思い出す」という作業がないため、脳が頑張ってくれませんが、「思い出す」を繰り返すことにより、脳がその知識を「必要なもの」として認識するのです。
そうなるとどうなるか?
覚えた知識が長期記憶へと分類されます。
人の記憶には短期記憶と長期記憶があります。
短期記憶はすぐに覚えてすぐに忘れてしまう記憶。
例えば、学校で友達から教えてもらったYoutuberの名前。これは家に帰って検索して見るまでは覚えていられますが、忙しくて見れなかったり、あまり好みと合わなかったりするとすぐに忘れてしまいます。
このYoutuberの名前は短期記憶です。
しかし、このYoutuberが好みに合い、継続して見るようになれば、ある程度時間が経っても名前はいつでも思い出せるくらいになります。
そうなるとYoutuberの名前は長期記憶に入ったといえます。
他にも親しい人や実家の電話番号などは長期記憶へと分類されることが多いです(最近ではケータイの電話帳に記録してしまうため覚えている人は減っているようですが)。
短期記憶から長期記憶へと変化させるポイントは複数回にわたって「思い出す」ということです。
そのため、一度学習した英単語、用語も忘れかけた頃に「思い出す」ことにより長期記憶へと分類することができ、いつでも使える知識となるのです。
まとめ
英単語の暗記法
1. 英単語を読みながら(書いてる部分を発音しながら)書く。
発音分からない時はネットでも辞書でも発音してくれるツールがいくらでもあるので調べます。
↓
2.書いたスペルを一旦眺める。
↓
3.書いたものを隠してテスト。
↓
4.確認して正解だったら次の単語に進む。
間違ってたら違いを確認して2に戻る。
一つの手順として上記を紹介させていただきましたが、ポイントは
テストによってアウトプット(「思い出す」)
ということを忘れず、皆様の学習の効率化にお役立てください。
入試間近の学生さんもいらっしゃると思います。
最後まで諦めず、当日も暗記チェック出来る(思い出す)ものを持って本番も頑張ってください。
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